海外ジャーナルレビュー : 「癌」

BRAF陽性メラノーマ初回治療でのアテゾリズマブ+BRAF・MEK阻害薬:IMspire150試験
Atezolizumab, vemurafenib, and cobimetinib as first-line treatment for unresectable advanced BRAFV600 mutation-positive melanoma (IMspire150): primary analysis of the randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:The Lancet
年月:June 2020
巻:395
開始ページ:1835
【背景】
免疫チェックポイント療法と標的療法の併用は、がん治療の新しいパラダイムとして確立されてきており、さまざまな組み合わせで検証が進んでいる。ドイツMedizinische Hochschule HannoverのGutzmerらは、BRAF V600変異陽性の切除不能な悪性黒色腫患者を、アテゾリズマブ+ベムラフェニブ+cobimetinibまたはプラセボ+ベムラフェニブ+cobimetinibに割り付ける第3相多国籍ランダム化比較試験IMspire150を実施した(n=514)。
【結論】
フォローアップ期間中央値18.9ヵ月で、無増悪生存期間はアテゾリズマブ群15.1ヵ月、プラセボ群10.6ヵ月と、アテゾリズマブ群で有意に延長した(ハザード比0.78)。治療関連有害事象として血中CPK上昇、下痢、発疹、関節痛、発熱、ALT上昇、リパーゼ上昇が見られた。アテゾリズマブ群の13%、プラセボ群の16%が有害事象により治療を中止した。
【評価】
BRAF・MEK二重阻害に免疫チェックポイント阻害を加えた三剤併用が、二剤併用を上回った。BRAF阻害薬、MEK阻害薬、免疫チェックポイント阻害薬とも、複数の薬剤が承認されており、どのような組み合わせを選択するかも問題となる。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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