海外ジャーナルレビュー : 「生活習慣病」

あるのかないのか、「適量飲酒」の認知機能有益効果
Association of Low to Moderate Alcohol Drinking With Cognitive Functions From Middle to Older Age Among US Adults [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:生活習慣病
ジャーナル名:JAMA Network Open
年月:June 2020
巻:3
開始ページ:e207922
【背景】
「軽く飲むことが脳保護的であることを示す証拠は一切ない」とする論文があるが、本当か。University of GeorgiaのLiらは、1996〜2008年に認知機能測定を隔年で最低3度行なった米Health and Retirement Study(HRS)参加者19,887名を対象として、中高齢期での低中等量の飲酒が経時的認知機能変化と関連するかを検討する前向コホート研究を行なった。フォローアップ は平均9.2年である。
【結論】
無飲酒者と比べると、低中等量の飲酒(週に女性8杯以下、男性15杯以下)は、認知機能(OR:0.66)・精神状態(OR:0.71)・語想起能力(OR:0.74)・単語能力(OR:0.64)の高さと関連し、この関連は黒人と比べ白人において強かった。
【評価】
2017年のOxford疫学が「一切ない」と断言した有益効果である(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28588063/)。最終結論のためには大規模RCTが必要ということになるが、酒メーカー主導の臨床試験の企画はFDAに却下された(https://www.statnews.com/2018/06/12/alcohol-study-failed-to-seek-fda-approval/)。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)
Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)
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