海外ジャーナルレビュー : 「生活習慣病」

T2D患者がCOVID-19で重症化しやすいのは肥満のためで、血糖コントロールとは無関係?
Phenotypic characteristics and prognosis of inpatients with COVID-19 and diabetes: the CORONADO study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:生活習慣病
ジャーナル名:Diabetologia
年月:May 2020
巻:Online first
開始ページ:Online first
【背景】
糖尿病(DM)患者のCOVID-19(新型コロナウィルス感染症)重症化リスクが知られるが、その詳細は。フランスUNIV NantesのCariouら(CORONADO)は、同国53施設入院患者1,317名(T2D:88.5%)を対象とする後向研究を行った。一次アウトカムは、挿管・入院7日以内死亡である。
【結論】
単変量解析では入院前BMI・男性・RAAS阻害薬治療等が一次アウトカムと有意に関連したが、多変量解析においてはBMIのみが有意な関連を維持した(OR:1.28)。一次アウトカム予測因子は、呼吸困難(OR:2.10)・リンパ球数減(OR:0.67)・CRP増(OR:1.93)・AST値上昇(OR:2.23)だった。死亡リスク予測因子は、年齢(OR:2.48)・閉塞性睡眠時無呼吸治療歴(OR:2.80)・微小血管‐大血管合併症(OR:2.14、2.54)だった。
【評価】
注目の問題に関する初めての大規模調査である。T2D患者のCOVID-19死亡リスクの核心が肥満であり血糖コントロールとは関連がない、という意外な結論で、追試が必要である。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)
Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)
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