海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

COVID-19肺炎患者の院内心停止アウトカムは不良:武漢報告
In-hospital cardiac arrest outcomes among patients with COVID-19 pneumonia in Wuhan, China [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:Resuscitation
年月:June 2020
巻:151
開始ページ:18
【背景】
新型コロナウイルス感染症COVID-19に関しては、重症化率や死亡率について多くのデータが上がってきているが、COVID-19患者が院内心停止(IHCA)に至った場合のアウトカムはどのようなものか。中国Beijing Chaoyang HospitalのShaoらは、2020年1月15日から2月25日に武漢の教育病院で発生し心肺蘇生が試みられたすべてのIHCAデータを収集、IHCA後のCOVID-19肺炎患者のアウトカムを後向評価した(n=136)。
【結論】
87.5%は呼吸原性の心停止で、83.1%は一般病棟で蘇生が行われた。初期リズムは89.7%が心静止、4.4%は無脈性電気活動、ショック可能リズムは5.9%にすぎなかった。心停止のほとんどはモニターされており、89%で1分以内に蘇生が開始された。入院からの期間は平均7日、発症から入院までの期間は10日であった。自己心拍再開は18名(13.2%)、30日生存は4名(2.9%)、神経学的良好生存は1名(0.7%)のみであった。
【評価】
ほとんどの患者が心静止で、同著者がかつて報告した中国IHCAデータ(http://doi.org/10.1016/j.resuscitation.2016.02.002)と比較しても予後は極めて不良であった。パンデミック下のリソース逼迫状況が影響していることは疑いないが、COVID-19に特有の予後不良機序が存在する可能性もある。
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